能楽と文化交流のアートパフォーマンスからみえてきたものは?

 

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【死を通過するということ】

今月19日は、TPPの2日目に参加してきました。

今日は二黒土星中宮の日なので、『和』を深く味わおうと思います。

 

TPPは、環太平洋戦略的経済連携協定の事ではないですよ。

~Together For Peace Power~のなんと15周年でした。

 

平和は願うものではなく、今ここ私たちが創っていく動詞というコンセプトが心に響きます。

 

 

2日目は、アートパフォーマンス!

15周年に相応しく、無形文化財保持者である能楽の演者の方々を迎え、節目を彩りました。

 

演者が登場すると、場が一気にタイムスリップ!

そして、更に、衣装をまとった演者が登場すると、荘厳な佇まいに、観客も、どんどん引き込まれます!

 

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 能楽を演じる方の登場する間は、渡り廊下もありましたが、何やら、お辞儀をしないと通過できないような戸口が!!

 

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写真では戸口があるように見えないですよね。

こんな感じで『切戸口』があります。

 

 

無から有が誕生する裏の場を形成するかのように、気配を消して、登場する後見や地謡

 

 

その誘いにより、演者をも含め、時空間を彩っていく神秘!

 

 

調べてみると、武士の戦闘などで切られた人物や死者も、この戸口から退場するとの事!

 

 

有の裏の無、そのまた次元の違う無、そして、それらを成り立たせている更に次元の違う無の世界までも悟り知っている日本人の感性を感じました。

勝手な解析ですけどね。

 

 

臨床で、癌の患者さんが投げかけてきた疑問

「死んだら、どこに行くの?どうして自分は死なないといけないの?」 と、どんなに患者さんが努力しても解決できない苦悩

 

治療中の患者さんも、抗癌剤で衰えていく自身を感じ、冗談まじりながらも、「こんな体じゃ、もう死ぬしかないよ」と

 

皆さんなら、どう応じますか?

私は、返す言葉がみつからない日々でした

 

 

誰もが通過する事に、恐怖をおぼえる『死』の世界

けれでも、誰もが宿命的に通過せざるをえない間です。

その通過の意味する所、成り立ちも分からない人類は、宗教・哲学を発展させて、克服しようとしてきました。

 

でも、未だに答えがない。

生まれた以上、必ず来る老・病・死を越えられない(>_<)

 

ずっと、探していました。

そして、やっと出会えた、究極のその一点!

 

日本の魂が、『調べ』として、奏でる苦悩を上昇させたその強い意志、その歓喜が聞こえますか?