明治座『春日局』

 

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生き方がとっても素敵な知人と、そんな方には、素敵な方が集まりますね!!着物美人さんとのご縁も頂いた明治座春日局』講演

 

まずは、お腹を満たしてから♫地球のエネルギーを頂きます(^o^)丿

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舞台は、不思議な空間です。何も無い空間に、舞台設置と俳優さんの演出で、一気に江戸時代の時空間へワープ。動きだけあり、舞台が終わると現代の時空間へ。無形財産の神秘を感じます。

 

俳優さんが輝くのは、裏で連携しながら舞台を創るスタッフさんの協力があり、その役者さんとして在るためには、見えない支えがありますね。有だけでなく、無をどれくらい観る力があるのかで、人生の見え方も変わります。

見えるから在る、見えないから無いという人間5感覚脳の範囲でも、これを捉える力は、何を意識し、認識するかで捉える事が出来ます。しかし、人間5感覚脳には、限界があり、それをも越えた無から有が産まれる仕組みがあります。これは、宇宙137億年の意志、人類が懇切に願う次の時代の意志でもあり、何を私達に訴えているのでしょうか?

そんな事を思っていたら、文字だけでは、伝えきれないその時代で生き抜いた人達の葛藤が、響いてきました。

 

春日局は、戦国の激動の中を生き、死別や貧困にあい、そのため、質素ながらも平和で安定した生活を望み、武家の嫁、子供の母として生きていました。それが彼女の幸せであり、生きる道。そんな最中、徳川家の乳母として推挙され、悩みます。母、嫁を自分と思い生きてきた彼女は、周りから、将軍家の乳母として生きる事を求められ、戸惑います。夫の出世のためもあり、一家族を守る自分から、将軍家からの大役を引き受け、それを自分と思い生き抜きました。家光は、立派に育つものの将軍という立場に葛藤する場面もあり、また、家光の母は、我が子であるにも関わらず、自分で育てる事が出来ず、仕来たりの中でしか生きる事が出来なかった葛藤・・私は、天下の安泰のためには、この役割という着物をまとい、演じる事を言い聞かせるしかない様々な人の、そして、時代の涙を感じました。

 

舞台が終わり、現代の時空間へ。今の時代は、どうでしょう?

江戸時代と比較すれば、選択肢も増え、自由に生きる事が出来る時代と言えますか?

私達は、今、何を自分と思い、同一視しして、道を歩んでいるのでしょうか?

その役割という着物、洋服は、本当に自分の意志で選択したものですか?

この社会により創られたものですか?役割は違えど、江戸時代も現代も同じことの繰り返しに見えます。

人とは、何か?尊厳ある生き方とは何か?に気づかせてくれるのが『観術』です。